何か作っている時、エネルギーを発散していると感じる。ガラスを吹くという行為は自分の中のエネルギーを直接的に注ぎ込むことだと思う。ガラスを吹いて、薄くして、熱す。グローリーの中でまるで生き物のように動くガラスは熱と自らの力でシワになっていく。それは、水に石を投げ入れることで上昇する水しぶきに似いる。無垢の物質に人が介入することで起こる人の及ばない力。そこに魅力を感じる。 ホットワークで、自分とガラスのエネルギーをぶつけて合い、せめぎ合いながら、破綻ギリギリの状態が、最も自分の理想とする形になる。この作品はある意味、自分とガラスのコラボレーション作品である。
この作品は器の形でありながら炎を彷彿とさせる自由な造形になっている。
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