サイズ | 11.0×8.0×12.5cm |
|---|---|
制作年 | 2024 |
素材 | ミクストメディア(山桃、金箔、陶器、銅線) |
机の上に飾った花を見ながら彫刻をつくることがある。花は作品が完成する前に枯れてしまうが、確かにここにあったという実感が作品となって手元に残る。この制作を通じて、作者である自分と彫刻の関係や「時間」という不確かなものについて興味をもった。
剥がれた金箔や、経年変化を伴った彫刻表現は、時間の経過を示すと同時に、枯れゆく花という儚い存在を自分の人生を超えて残るものへと変容させる。それは、花を見ている自分自身こそが儚いものであるという視座の変容をもたらす、時間的な跳躍でもある。
机の上に飾った花を見ながら彫刻をつくることがある。花は作品が完成する前に枯れてしまうが、確かにここにあったという実感が作品となって手元に残る。この制作を通じて、作者である自分と彫刻の関係や「時間」という不確かなものについて興味をもった。
剥がれた金箔や、経年変化を伴った彫刻表現は、時間の経過を示すと同時に、枯れゆく花という儚い存在を自分の人生を超えて残るものへと変容させる。それは、花を見ている自分自身こそが儚いものであるという視座の変容をもたらす、時間的な跳躍でもある。
1990年三重県生まれ。
2016年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。同年、曹洞宗の大本山永平寺での修行を経て僧侶となる。2024年に還俗し、彫刻表現を通じて時間や歴史、文化の変容を探求する。儚さと普遍性を融合させた作品は、移ろう価値観や存在そのものの意味を問いかける。
2023年 「decay, remains」(KANA KAWANISHI GALLERY / 東京など個展多数。2022年「T?mporas/テンフ?ラ KUROOBIANACONDA #4」(Sokyo Lisbon / ポルトガル)、2023年「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー 」(京都市京セラ美術館)などグループ展に多数参加。

