大石早矢香

※大石早矢香のその他の作品は最下部をご覧ください

1980年京都府生まれ。
2004年京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業。
2019年個展開催「Binary」(滋賀県立陶芸の森 陶芸館ギャラリー)。
2015年第32回長三賞常滑陶芸展 長三賞、
マイヤー×信楽大賞 日本陶芸の今-伝統と革新 銀賞受賞。
2020年岡本太郎現代芸術賞入選。茨城県陶芸美術館、
滋賀県立陶芸の森 陶芸館、山口県立萩美術館・浦上記念館、
ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)に作品収蔵。

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Statement

私にとって装飾は、言葉よりも雄弁な感情表現です。
心に渦巻くエネルギーを即興で装飾に変えることで
自らの混沌とした言いようのない感情を形にしています。
私の装飾に人体や動植物、無機物の形が混在しているのは
私が全てを平等で同類だと考えているからです。
日本には神と動植物をない交ぜにした神話があり
仏教には「一切衆生悉有仏性」という言葉があります。
この万物に共感する思想が、私の装飾に無自覚にあらわれ
私も歴史の担い手であることを教えています。
先史より人々は、世界・国・個人の
ありさまを装飾で表現し
自らの「生きた証」として世に残してきました。
私の「今を生きているという証」は
この即興で奏でられた多様な装飾に刻まれています。
ー大石早矢香

For me, decoration is
a more eloquent expression of feelings than words.
By impromptu transforming the energy swirling
in my mind into decoration, I give form to
my own chaotic and indescribable feelings.
My decorations are a mixture of
human, animal, plant, and inorganic forms
because I consider all to be equal and the same.
In Japan, there is a myth that intertwine
gods, animals, and plants, and in Buddhism there is
the teaching“ Buddhist nature dwells in all beings.”
This idea of empathy for all things
unconsciously appears in my decoration
and teaches me that even I bear a history.
Since prehistoric times, people have expressed
the state of the world, nations,
and individuals through their decorations,
passing them on to future generations
as“ proof” that they existed.
My“ proof of living in the present” is recorded
in my impromptu and diverse decorations. ーSayaka OISHI

Profile

◆略歴
1980年京都府生まれ
2004年京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業

◆個展
2019年 Binary(滋賀県立陶芸の森 陶芸館ギャラリー)

◆グループ展
2011~2013、2015年 以美為用(京都タカシマヤ)
2016年 土の冒険のぼうけん MAGICAL MIRACLE CERAMIC(岐阜県現代陶芸美術館)
2017年 Thematic Exhibition in Gwangju GICB(京畿陶磁博物館 / 韓国)
2018年 茶陶の現在‐ 2018萩(山口県立萩美術館・浦上記念館)
2019年 陶の花 FLOWERS(滋賀県立陶芸の森)

◆受賞
2004年 京都市立芸術大学 制作展2003 同窓会賞受賞
2013年 神戸ビエンナーレ現代陶芸展 入選
2014年 第43回長三賞常滑陶業展「くらしのやきもの展」長三賞受賞
2015年 京展 館長奨励賞受賞
2015年 マイヤー × 信楽大賞 日本陶芸の今-伝統と革新 銀賞受賞
2015年 第32回長三賞常滑陶芸展 長三賞
2016年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅳ 佳作受賞
2017年 パラミタ陶芸大賞展 ノミネート
2017年 第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ 入選
2019年 京畿世界陶磁ビエンナーレ 入選
2019年 第8回菊池ビエンナーレ 入選
2020年 岡本太郎現代芸術賞 入選
2021年 笠間陶芸大賞展 優秀賞
2021年 国際陶磁器フェスティバル美濃 入選

◆COLLECTION
Han Hyang Lim Onggi Museum(韓国)、滋賀県立陶芸の森、山口県立萩美術館・浦上記念館、Icheon world ceramic center (韓国)に作品収蔵

◆OTHERS
2018年 アーティスト・イン・レジデンス企画(滋賀県立陶芸の森)
2019年 アーティスト・イン・レジデンス企画(Clayarch Gimhae Museum / 韓国)
2022年 アーティスト・イン・レジデンス企画(Mondial Tornianti Gino Geminiani / イタリア)

掲載号『ONBEAT vol.18』

作品

ARTISTS