月乃カエル《Landscape》

花籠は供花の一種で、故人への弔意を表すものです。 それは、我々が生きる現世と故人の眠る世界との、異なる世界とを 思いを繋ぐものであると考えます。 現世においても、民族、世代、思想信条等によって、いくつもの閉じ た世界が階層のように折り重なり、時に分断や抗争を生んでいま す。 そんな世界のひとつひとつに、花籠のような、異なる世界を横断し て思いを繋ぐゲートウェイは必ず存在するという思いを込めて選んだモチーフによる作品です。